今さらと思いますけど、
いやまぁ、おそらく、もう日本人の事だから、
原発絶対ダメ!
みたいになると思うんですよ。
しかしねぇ、技術者として、
冷静に考えておこうね、と言っておきたいです。
みんなヒステリーになってしまっていますが、
今回一番直撃をうけたのは、
福島第1ではなく、女川原発だったんです。
震源のまん前です。
女川が事故になっていないのは、
外部電源(外部の火力発電所などからの送電)が壊れなかったから。
福島第一は、
・外部電源が失われ、・自家発電が津波で流され、・熱交換による最終バックアップも電源喪失の影響で機能しなかった
ことが問題で、
その間に状況が破局化しただけです。
最後のものは「人災」でしかありません。
現に、菅が行かなかった、
女川も福島第2も破局化してはいません。
常識的に考えて、
女川は、福島第一よりも、揺れも大きかったし、
津波も大きかったはずです。
建設時期は
女川は、昭和59年6月1日のマーク1型の原子炉。
福島第一は、昭和46年から53年に完成のマーク1型の原子炉。
建設時期を除けば、同型の原子炉です。
女川も、重油タンクは喪失し、
ディーゼル非常電源は機能しませんでした(東北電力のプレスリリース)。
しかし、外部電源が生きていたんですね。
ですから、特に大きな問題にもならずに、今に至っています。
ちなみに、福島第一は外部電源が失われました(送電線の鉄塔が倒れてしまった)。
これはすごいことのはずです。
女川原発は
・全く想定もしていなかった、M9.0の大地震に耐え
・全く想定もしていなかった、大津波が来ても、暴走しなかった
ということだからです。
ここから言える事はこういう事です。
冷静に考えれば、福島第一も、
・外部電源を死守する・自家発電の位置が悪かった、津波で流されたから・熱交換によるバックアップを電源に依存しない形にする
というだけで、破局にならなかったはずです。
例えば、
・外部電源を死守する外部送電の系統を複数にして、その耐震基準を上げる・自家発電の位置が悪かった、津波で流されたから山の上に上げてしまって、そことの配線に万全を期す・熱交換によるバックアップを電源に依存しない形にする原発を止めても熱が出るんだから、その熱でプチ発電して回すとか
こういう事です。
次に、それでも破局になれば、
・使用済み核燃料プールに脆弱性があり・水素爆発を誘発する建屋の機密性に脆弱性があり
おそらくこの事は今回分かった事です。
・使用済み核燃料プールに脆弱性がありこれも、ちゃんと別の格納容器に入れておくこれでテロからの脆弱性も防ぐことができます・水素爆発を誘発する建屋の機密性に脆弱性があり今回、緊急工事で建屋の天井に穴をあけました(福島第1の5・6号炉)初めから開けておけばいい訳です。
その上で、
現状のようになった最悪に備えて、
現状のようになった最悪に備えて、
・周辺住民を守る核シェルター例えば、周囲20キロには、核シェルターを完備する・突入の為の諸準備今回、消火(冷却)や突入に随分無理をしている。初めから、周りに余計なものを建てず、ところどころに防空壕みたいなのを設けておき、そこでも、指揮が取れるようにする
があれば問題ないのです。
まだ、原発震災、いや菅直人による「原発人災」が進行中なのに、
不謹慎だ
と言われるかもしれませんが、
西日本の原発だって、いつ地震が来るかわからないのです。
だから、ヒステリーにならず、
今回の大惨劇から、学ぶべきものをしっかり学び、
すみやかに、現在無事の原発群にフィードバックをお願いしたいものです。
今さらと思いますけど、
いやまぁ、おそらく、もう日本人の事だから、
原発絶対ダメ!
みたいになると思うんですよ。
しかしねぇ、技術者として、
冷静に考えておこうね、と言っておきたいです。
私など素人エンジニアに過ぎませんが、
でも、そんなに外していないんじゃないのかと思います。
原子力の専門家は、逆に言いにくいでしょうから、
言っておきたいと思います。
博士(工学) 平岡 憲人
28.03.11